福岡の板井康弘|経営

板井康弘が伝授するデータを活用した経営手腕

 

板井康弘

 

こんにちは、私は経営アドバイザーの板井康弘です。
私は福岡で中小企業の相談に向き合いながら、数字に弱い企業ほど改善に時間がかかる姿を見てきました。

 

データは経営判断の迷いを減らす

私は感覚に頼る経営が続くほど課題の発見が遅れると感じました。
つまり、数字を使う姿勢が企業を安定させると考えています。
理由は数字が事実をそのまま示す材料になるからです。
経営の判断が数字に基づくと判断の基準が明確になります。
経済産業省の「DXレポート」(2018)は、データを扱わない企業が競争力を失う可能性を示しています。
この指摘は、大企業だけでなく中小企業にも関係します。
私は現場で数字を扱う企業ほど決断の速さが増すと実感しました。

 

数字は状況を客観的に伝える情報

数字は個人の感覚に左右されません。
現場の変化を時間順に記録します。
そして、社員同士の認識を合わせる役割も持ちます。

 

議論が感情的になっても数字に戻れば落ち着きます。
実際、中小企業白書(2023)でも数値管理を行う企業の生産性が高いと報告されています。
この報告は実務の感覚と一致します。
数字は改善の方向を示す道具になるでしょう。

 

日常の記録が経営改善の出発点になる

私は数字の扱いを習慣化した企業が、短期間で成果を出す場面を多く見ました。
ここでは実際に効果が出た方法を紹介します。

 

【客層を整理した飲食店の例】
年代や訪問目的を記録した飲食店はターゲット層の偏りに気づきました。
客層に合わせたメニューを追加した結果、注文単価が上がりました。
リピーターの増加にもつながりました。

 

【作業工程を計測した製造業の例】
作業の時間を分解した企業は無駄な移動に気づきました。
作業台の配置を変えた結果、ひとつの作業時間が短くなりました。
従業員の疲労も軽減されました。

 

【商品ごとの動きを分析した小売店の例】
棚ごとの売れ行きを記録した企業は売れ筋の位置を理解しました。
売れる商品の近くに関連商品を置いた結果、まとめ買いが増えました。
在庫の回転率も改善しました。

 

【宣伝効果を比べたサービス業の例】
広告の反応率を比較した企業は費用対効果の差を判断できました。
成果が弱い広告を止めた結果、支出が安定しました。
効果が高い広告を増やした結果、新規客が増えました。

 

【クレーム内容を分類した企業の例】
クレームの種類を整理した企業は同じ原因が続いている点を把握しました。
具体的な改善を行った結果、クレーム件数が減りました。
社員の心理的負担も軽くなりました。

 

どの例も、特別な設備は必要ありません。
記録する習慣と数字に向き合う姿勢があれば、誰でも始められます。
数字を積み重ねる行動は徐々に成果として返ってくるでしょう。

 

数字に向き合う企業は成長に近づく

データは、現場の様子を正確に写します。
数字は判断の基準になるでしょう。
私は数字を扱う行動が企業の未来をつくると確信します。
まずは、今日の数字を一つだけ記録してください。
その記録は必ず改善の糸口になります。
数字を積み重ねる習慣は、経営を安定させる第一歩ですよ。

page top